ロコモ予防セルフチェック7項目と自宅でできる2つの運動

フレイルとは【まずはこれを読んで】

「階段は手すりがないと不安」「片足立ちで靴下がはけない」——そんな変化を感じていませんか?

それは、単なる”老化”ではなく「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)」のサインかもしれません。ロコモは足腰の運動機能が衰え、将来「立つ」「歩く」が難しくなるリスクが高い状態のこと。45歳以上では、予備軍を含めて全国で約4,700万人が該当するといわれています。

でも安心してください。ロコモは早めに気づいて、簡単な運動を続けるだけで防げます。この記事では、自分でできる7項目のチェックと、今日から始められる2つの運動をわかりやすく解説します。

ロコモティブシンドロームとは?

ロコモとは、骨・関節・筋肉といった「運動器」が衰え、立つ・歩くなどの移動機能が低下した状態のことです。日本整形外科学会が提唱した概念で、進行すると将来的に介護が必要になるリスクが高まります。

原因は、加齢によるサルコペニア(筋肉量の低下)や関節の痛み、骨粗しょう症など。放っておくと、「動くのがおっくう→さらに筋力が落ちる」という悪循環に入ってしまいます。

まずはセルフチェック!「ロコチェック」7項目

日本整形外科学会が公表している「ロコチェック」です。1つでも当てはまれば、ロコモの可能性ありとされています。

  • 家の中でつまずいたり、すべったりする
  • 階段を上るのに手すりが必要である
  • 15分くらい続けて歩けない
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない
  • 片脚立ちで靴下がはけない
  • 2kg程度の買い物(1Lの牛乳パック2本)を持ち帰るのがつらい
  • 家のやや重い仕事(掃除機がけ、布団の上げ下ろしなど)がつらい

いくつ当てはまりましたか? 該当する項目が多いほど、対策を急ぎたいサインです。

さらに詳しく知りたい方へ「ロコモ度テスト」

より正確に調べたい場合は、専門家が推奨する3つのテストがあります。

テスト名 内容
立ち上がりテスト 片脚・両脚で決まった高さの台から立ち上がれるかで脚力を確認
2ステップテスト できるだけ大股で2歩進んだ距離から歩幅・バランス力を確認
ロコモ25 25項目の質問票で、痛みや生活のしづらさを点数化

どれか1つでも基準に満たない場合は「ロコモ度1」以上と判定されます。詳しいやり方は、日本整形外科学会の公式サイト「ロコモONLINE」でも紹介されています。

今日からできる!ロコモ予防の基本運動「ロコトレ」

ロコモ対策の基本は、「片脚立ち」と「スクワット」の2つだけ。自宅で安全に、道具なしで始められます。

① 片脚立ち(バランス力アップ)

  1. 机や椅子の背もたれに、片手を添える
  2. 片脚を軽く上げ、左右1分ずつキープする
  3. 1日3回を目安に行う

支える力が弱い方は、必ず手を添えて安全な場所で行いましょう。テレビを見ながらでも取り組みやすい運動です。

② スクワット(下半身の筋力アップ)

  1. 足を肩幅に開き、椅子の前に立つ
  2. お尻を椅子に下ろすように、ゆっくり4秒で腰を落とす
  3. ゆっくり4秒かけて立ち上がる
  4. 5〜6回を1セット、1日2〜3セット行う

膝がつま先より前に出すぎないよう注意すると、膝への負担を抑えられます。ひざに痛みがある方は無理のない範囲で行いましょう。

生活の中でロコモを防ぐ工夫

運動と合わせて、身の回りの環境を整えることも転倒予防・ロコモ対策につながります。

室内では靴下の裏が滑りやすく、つまずきの原因になりがちです。滑り止め付きの靴下に変えるだけでも、ヒヤッとする場面を減らせます。

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また、天候に左右されず運動を続けたい方には、室内用の踏み台昇降ステッパーもおすすめです。スクワットに加えて、下半身の持久力を効率よく鍛えられます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. ロコモとフレイル、サルコペニアはどう違いますか?

ロコモは骨・関節・筋肉など「運動器」の衰えに注目した概念です。フレイルは心身全体の虚弱状態、サルコペニアは主に「筋肉量の低下」を指します。フレイル予防の入り口として、ロコモ対策を意識するとよいでしょう。

Q2. ロコトレは毎日やらないといけませんか?

できれば毎日が理想ですが、まずは週3回から始めても効果が期待できます。無理のないペースで、長く続けることを優先しましょう。

Q3. 片脚立ちでふらついてしまいます。大丈夫でしょうか?

最初はふらつくのが普通です。必ず机や椅子など、安定した支えのそばで行ってください。慣れてきたら支える手を軽く添える程度に減らしていきましょう。

Q4. ロコチェックに当てはまったら、すぐ病院に行くべきですか?

1〜2項目程度であれば、まずはロコトレなど自宅での対策から始めて問題ありません。痛みが強い場合や、日常生活に支障が出ている場合は、整形外科への相談をおすすめします。

まとめ:ロコモは「気づいた今」が始めどき

ロコモティブシンドロームは、放置すると将来の介護リスクを高めますが、片脚立ちとスクワット、たった2つの運動で予防・改善が期待できます。

  • ✅ まずは7項目の「ロコチェック」で今の状態を確認する
  • ✅ 片脚立ち:左右1分ずつ、1日3回
  • ✅ スクワット:5〜6回×1日2〜3セット
  • ✅ 滑り止め靴下など、身の回りの安全対策も取り入れる

「まだ大丈夫」と思っているうちが、いちばんの始めどきです。今日から少しずつ、足腰を守る習慣を積み重ねていきましょう。

あわせて読みたい

※この記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたもので、特定の疾患の診断・治療に代わるものではありません。痛みや持病のある方は、運動を始める前に主治医にご相談ください。

【参考文献】

  • 日本整形外科学会 ロコモONLINE「ロコチェック」https://locomo-joa.jp/check/lococheck
  • 日本整形外科学会 ロコモONLINE「ロコモ度テスト」https://locomo-joa.jp/check/test
  • 国立長寿医療研究センター「ロコモティブシンドロームをご存知ですか」https://www.ncgg.go.jp/ri/advice/11.html
  • 健康長寿ネット「ロコモティブシンドロームの予防」https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/locomotive-syndrome/yobou.html

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