口の健康

歯の本数が減ると認知症リスクが20%増!?今すぐ始めるべき「口の介護予防」

「最近、硬いものを避けるようになった」「食後に口の中に食べかすが残る」「お茶や汁物でむせることが増えた」。こうした変化は、単なる年齢のせいというより、口の機能が少しずつ低下していく「オーラルフレイル(口腔の虚弱)」のサインと考えられています。2024年4月に発表された日本老年医学会、日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会による「3学会合同ステートメント」では、オーラルフレイルは「口の機能の健常な状態と口の機能低下との間にある状態」と定義され、早期に兆候を評価して適切な対策を行うことで、機能低下を緩やかにし、改善する可能性があることが示されています。
食事

「3食食べているから安心と思っていませんか?」筋肉が減る“隠れたんぱく質不足”の事実

「毎日3食きちんと食べている」「食欲も問題ない」——そう思っていても、体の中では筋肉の材料不足が静かに進行しているかもしれません。介護予防の分野で深刻視されているのが、高齢者の慢性的なたんぱく質不足と、それに伴うサルコペニア(加齢性筋肉減少症)です。食事の「量」は足りているように見えても、「質」が伴わなければ、気づかぬうちに筋肉量や身体機能が低下していく実態が、国内外の研究で明らかになっています。
生活習慣病・疾病別対策

「その飲み忘れ、年齢のせいで済ませていませんか?」高齢者の服薬管理がフレイル予防の分かれ道になる理由

「薬は処方されているけれど、本当に飲めているか分からない」「何のための薬か、説明できない」高齢者にとって服薬は日常の一部ですが、飲み忘れ・飲み間違い・自己判断による中断は決して珍しくありません。近年の研究では、こうした「服薬管理の乱れ」が、単なる不注意ではなく、生活機能低下(フレイル)や健康トラブルと結びつく可能性があることが明らかになってきています。
心の健康

高齢者の「役割がない生活」は要注意!——社会参加が介護予防に重要な科学的理由

「特にやることがない」「毎日が同じで、外に出る理由もない」。高齢期に入り、仕事や子育てといった大きな役割が一段落すると、そんな感覚になることがあります。一見、穏やかで問題のない状態に見えますが、介護予防の観点では「役割や社会とのつながりを失った状態」は、心身の機能低下を招きやすい状況として注目されています。
運動

高齢者の「歩く速さ」は寿命を左右する——歩行速度から分かる生活機能低下のサイン

「最近、なんとなく歩くのが遅くなった気がする」「周りの人のペースに合わせるのがつらい」そんな変化を感じていても、「年のせいだから」と見過ごしていませんか。高齢期の歩く速さは、身体機能や生活機能を映し出す重要な指標とされており、歩行速度が遅い人ほど要介護状態になりやすく、死亡リスクも高いことが複数の大規模研究で報告されています。歩行速度の変化に早めに気づくことが、健康寿命を延ばすうえで大きな分かれ道になります。
生活習慣病・疾病別対策

高齢者の「喉が渇かない」は危険信号 —— 介護予防を阻む脱水リスクの真実

「水分は足りている」という言葉の裏に潜むリスクをご存知でしょうか。高齢者では、加齢の影響で口渇中枢の感受性が低下し、喉の渇きを感じにくくなることが医学的に確認されています(健康長寿ネット)。自覚しないまま脱水が進行する「かくれ脱水」状態は、転倒や認知機能の一時的低下など、介護リスクを高める重要な要因の一つです。
睡眠

高齢者の「寝すぎ」は良くない!介護予防に重要な”適正睡眠”の考え方とは

「健康のために、できるだけ長く寝たほうがいい」そう考えていませんか?近年の複数の疫学研究では、「極端に短い睡眠だけでなく、長すぎる睡眠時間も、高齢者の認知症や死亡リスクの上昇と関連する」ことが明らかになっています(国立がん研究センター)。睡眠は「長ければ長いほど良い」というものではなく、量と同じくらい質や生活リズムが重要です。介護予防の視点から、本当に「体にいい眠り」とは何かを考えてみましょう。
生活習慣病・疾病別対策

難聴は「老化」で済ませない——認知症・フレイルを招く”負の連鎖”を断つ

「最近、聞き返しが増えたけれど、年相応だから仕方ない」そう思って放置していませんか?高齢者の難聴は、単に音が聞こえにくくなるだけの問題ではありません。近年、難聴は「認知症の主要な修正可能リスク因子のひとつ」であり、「生活機能を低下させうるフレイル(虚弱)の重要な要因」として、介護予防の分野で大きく注目されています。(Lancet Commission 2024)
認知・脳の健康

冬に「頭がぼんやり」は本当?季節と認知機能の関係

冬になると「集中しにくい」「物忘れが増えた気がする」と感じる高齢者は少なくありません。 最近の研究では、高齢者の認知機能が夏・秋に比べて冬・春に低下しやすい“季節変動”が報告されており、冬は脳にとって負担のかかりやすい時期である可能性が指摘されています。​この記事では、冬に認知機能が落ちやすいと考えられる要因と、高齢者の「冬の物忘れ・ぼんやり感」を和らげる具体的な介護予防のコツを紹介します。
生活習慣病・疾病別対策

冬に悪化しやすい高齢者の便秘——「腸を動かす3分習慣」で介護リスクを減らす

冬になると「数日出ていない」「お腹が張る」「食欲が落ちる」——そんな便秘の悩みが高齢者で一気に増えることが報告されています。​便秘は単なる不快症状ではなく、高齢者ではフレイル(虚弱)や転倒、食事量低下と関連することが指摘されています。​しかも冬は、寒さ・水分不足・活動量低下が重なり、一年の中でも便秘が悪化しやすい季節と考えられます。