「最近、肩が重くて…」「腰がいつも痛い…」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、65歳以上の高齢者が自覚する症状の上位は、男性では「腰痛」、女性では「肩こり」です。(厚生労働省 2019年国民生活基礎調査)
「年だから仕方ない」と諦めていませんか?
実は、正しいセルフケアを続けることで、痛みを大幅に和らげることができます。
この記事では、高齢者の肩こり・腰痛に効果的な5つのセルフケアをご紹介します。毎日少しずつ取り組んで、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう。
高齢者の肩こり・腰痛、なぜ起こるの?
高齢になると肩こりや腰痛が増える主な原因は、次の4つです。
- 筋力の低下:背中や腹筋が弱まると、脊柱を支えられなくなります
- 姿勢の悪化:猫背や円背(えんぱい)になりやすく、首や腰に負担がかかります
- 血行不良:筋肉への血の流れが滞り、こりや痛みが生じます
- 運動不足:体を動かす機会が減ると、筋肉がさらに硬くなります
これらは加齢だけでなく、日常の習慣を変えることで改善できます。
セルフケア1|毎朝5分のストレッチ習慣をつける
朝起きたときに体をほぐすストレッチは、血行を改善し、一日の肩こり・腰痛を予防します。
おすすめの朝ストレッチ
- 肩甲骨まわし:両肩を大きくゆっくりと前後に10回ずつ回します
- 首のストレッチ:頭を左右にゆっくり傾けて、各10秒キープします
- 腰回し:立った状態で腰をゆっくり円を描くように5回ずつ回します
いすに座ったままでも行えます。無理をせず、痛みを感じたらすぐに止めてください。
セルフケア2|正しい姿勢を意識して過ごす
姿勢の乱れは、肩こり・腰痛の大きな原因です。正しい姿勢を保つだけで、筋肉への負担をぐっと減らせます。
正しい座り方のポイント
- 耳・肩・腰骨が一直線になるよう意識する
- 背もたれにしっかりもたれ、腰を浮かせない
- 足の裏を床につける(届かない場合は台を使う)
- テレビや本は目の高さに近い位置で見る
腰の後ろに薄いクッションを置くのもおすすめです。自然なS字カーブを保ちやすくなります。
セルフケア3|温熱療法で血流を改善する
こりや痛みには「温める」ことが効果的です。血流が改善され、筋肉の緊張がほぐれます。
温熱療法の方法
- 入浴:38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分ゆっくりつかる
- 蒸しタオル:電子レンジで温めたタオルを肩や腰に10分当てる
- 温熱シート:市販の蒸気シートを首・肩・腰に貼る
ただし、急性の炎症(赤く腫れている、発熱があるなど)がある場合は冷やすほうが適切です。不安なときは医師に相談してください。
手軽に使える温熱シートとして「めぐりズム 蒸気の温熱シート」が人気です。貼るだけで首・肩をほっこり温めてくれます。
セルフケア4|背中・腹筋を鍛えて体を支える力をつける
筋力低下が肩こり・腰痛の大きな原因です。背中と腹筋を少しずつ鍛えることで、姿勢が改善され、痛みの予防につながります。
高齢者の筋力低下(サルコペニア)は放置すると転倒・要介護リスクが上がります。詳しくは気づかぬうちに進む!高齢者のサルコペニアを防ぐ習慣5選もご覧ください。
自宅でできる簡単な筋トレ
- 壁立ちスクワット:壁に背をつけて、ゆっくり膝を曲げる。1日5回から始める
- 腹筋引き込み:いすに座ってお腹を軽くへこませ、5秒キープ。1日10回
- 背伸びストレッチ:両手を上に伸ばして体をまっすぐ引き上げ、3秒キープ
腰に不安がある方は、腰サポーターで腰を守りながら運動するのも方法のひとつです。
セルフケア5|日常生活の環境を整える
体への負担を減らすためには、生活環境の見直しも大切です。
- いすの高さ:足の裏が床につく高さに調整する
- 重いものの持ち方:膝を曲げてしゃがんでから持ち上げる(腰を曲げない)
- 枕の高さ:首のカーブに合ったものに変える
- 携帯・スマホ:目の高さに近い位置で使い、うつむきを減らす
また、冷えも血行を悪くして肩こり・腰痛を悪化させます。高齢者の冷え性と温活習慣も合わせてチェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 湿布はいつ使えばいい?
急性の痛み(ぎっくり腰など)には冷湿布が適しています。慢性的なこりや痛みには温湿布のほうが血行を改善しやすいです。痛みが強い場合や長引く場合は医師に相談してください。
Q2. 整骨院と整形外科、どちらに行けばいい?
まずは整形外科を受診して原因を調べることをおすすめします。骨折・変形・神経の異常がないか確認してから、必要に応じて整骨院でのケアを組み合わせるとよいでしょう。
Q3. ストレッチは毎日やらないといけない?
毎日行うのが理想ですが、最初は週3〜4回でもかまいません。無理なく続けることが一番大切です。慣れてきたら少しずつ回数を増やしましょう。
Q4. 肩こり・腰痛がひどいと転倒しやすくなる?
はい。肩こりや腰痛があると体のバランスが崩れやすくなり、転倒リスクが上がるといわれています。早めのセルフケアが転倒予防にもつながります。
Q5. 痛みがあるときでもストレッチしていい?
軽い痛みやこりであれば、無理のない範囲でのストレッチは効果的です。ただし、強い痛みや激しい痛みがある場合はストレッチを中断し、医師の診察を受けてください。
まとめ
高齢者の肩こり・腰痛は、老化だけが原因ではありません。筋力低下・姿勢の悪化・血行不良・運動不足など、日常の習慣が大きく影響しています。
- 毎朝5分のストレッチ
- 正しい姿勢を意識する
- 温熱療法で血流を改善
- 背中・腹筋を少しずつ鍛える
- 生活環境を整える
この5つのセルフケアを無理のない範囲で毎日続けることが、痛みのない生活への第一歩です。つらい症状が続く場合は、医師や理学療法士に相談することもおすすめします。
参考文献
- 厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」
- 日本理学療法士協会「腰痛を予防して」
- 健康長寿ネット「肩こりに効く体操とは」(公益財団法人長寿科学振興財団)

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