「最近、思いきり笑っていないなあ」
──そんな人は要注意です。
笑いは、ただの感情表現ではなく、体・脳・心を同時に元気にする“自然のくすり”。
実際に、笑うことで免疫力や血流が改善することが研究で報告されており、その結果 介護予防に繋がると考えられます。
今日は、“笑い”の健康効果と、日常でできる笑いの習慣を紹介します。
笑いがもたらす体への効果
笑うと胸やお腹の筋肉が動き、深い呼吸(腹式呼吸)が自然に起こります。
このとき、血流が改善し、体のすみずみに酸素が届きやすくなります。
大阪大学大学院の研究によると、週に1回以上大笑いする人は、認知症の発症リスクが約40%低い(2019年)と報告されています。
また、笑うとストレスホルモン(コルチゾール)が減り、免疫細胞(NK細胞)が活性化することもわかっています。
つまり、笑いは「心のマッサージ」であると同時に、「血管と免疫のトレーニング」でもあるのです。
笑うと筋肉も若返る?
笑うときに働くのは、顔の表情筋だけではありません。
お腹・横隔膜・背中など、実に多くの筋肉が同時に動きます。
複数の実験では、落語やコメディを見て笑った高齢者は、血糖値が自然に低下し、筋肉の疲労回復が早まると報告していものもあります。

笑いは“動かずにできる運動”といえますね。
「笑い」は心のフレイルも防ぐ
高齢期に増える「心のフレイル(心理的虚弱)」──孤立・無気力・不安。
笑いには、これらを和らげる力があります。
たとえば、
- 笑うと脳内に「セロトニン(幸福ホルモン)」が分泌される
- 人と一緒に笑うことで社会的つながりが強まる
- ユーモアの共有が記憶力と認知機能を刺激する
つまり、笑いは「心をつなぎ、脳を活性化するリハビリ」でもあるのです。
今日からできる“笑いの介護予防法”
😊 鏡の前で「笑顔体操」
朝・夜に鏡を見ながら「い・う・え・お」と口を大きく動かして笑顔をつくる。
→ 表情筋のストレッチになり、脳への刺激もアップ。
📺お気に入りの「笑い番組」を1日10分
テレビやYouTubeでもOK。
笑う時間を“スケジュール”に入れることで、気分も安定します。
👥友人との「笑い合い習慣」
1日1回、誰かと笑い話を共有する。
会話の中の“くだらないこと”が、実は最高の予防薬です。
🎭「笑いヨガ」に挑戦
深呼吸と笑いを組み合わせた新しい健康法があります。それが「笑いヨガ」。
実践すると血圧が安定し、抑うつ感が軽減するという報告もあります(日本笑いヨガ協会, 2021)。
まとめ
笑いは薬も運動もいらない“無料の介護予防”です。
毎日の中に「笑う時間」を少しでも持つことで、心も体も自然に整います。
今日から、「よく笑い、よく動き、よく眠る」──そんな一日を意識してみましょう。
次回予告
次回は、「”入浴”と介護予防──お風呂がもたらす“温活とリラックス”の力」をテーマにお届けします。
血流、筋肉、睡眠、そして幸福感。お風呂の科学を介護予防の視点から解説します。


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