人と会わない日が続くと体力が落ちる──“社会参加の科学”とは?

認知・脳の健康

「最近、外に出るのが少しおっくうになってきた…」「コロナ以降、人と会う機会が減ったまま」

そんな声をよく聞きます。

実は、人と会わない生活は“筋力”や“認知機能”に影響することが、さまざまな研究で示されています。

今日は、“なぜ社会参加は体力維持につながるのか?”を、わかりやすく解説します。


人と会わない日が続くと「動作の量」が減る

外出しない日が増えると…

  • 歩く距離が減る
  • 階段を使う機会が減る
  • 家の中でも動かなくなる

これらが積み重なり、知らず知らずのうちに下半身の筋肉が弱るリスクがあります。

そして、特に弱りやすいのは太もも・お尻の筋肉(立つ・歩くの要となる部位)で、歩行速度の低下や転倒リスク増加にも直結します。


2. 人と話さないと“脳の働き”も鈍る

会話は、実は高度な脳活動です。

  • 聞いて理解する
  • 思い出す
  • 言葉を選ぶ
  • 表情を見る
  • 反応する

すべて同時に行われるため、会話は脳にとって良いトレーニングと言われています。

逆に、会話が減ると“認知機能がゆっくり低下しやすい”というデータが複数の研究で報告されています。


3. 社会参加が「筋力と脳」を守る理由

社会参加には、次のような“複合効果”があります。

① 目的ができる

  • 外に出る
  • 人に会う
  • 準備する

これだけで自然と活動量が増える


② 軽いストレスが脳を活性化

人と話すと、ちょっとした緊張や刺激が生まれます。

これは脳の前頭葉を活性化させ、判断力・注意力・記憶力の維持につながります。


③ 人とのつながりが「生活リズム」を整える

決まった曜日に集まりがあると、起床・就寝・食事が乱れにくいです。

生活リズムが整うと、

  • 筋力維持
  • 免疫力の安定
  • うつ予防

にも良い影響があります。


4. 急に外出は難しい…そんな時の“在宅でできる社会参加”

外に出るのが難しい時は、小さな一歩から始めてOKです。

  • ① LINEや電話で1日1回誰かと話す
  • ② オンライン体操・Zoom交流会に参加
  • ③ 家族と一緒に食事をとる
  • ④ 近所の人に「おはよう」と声をかける
  • ⑤ 週1だけでも趣味サークルに行く

社会参加は“人と長く時間を過ごす”必要はありません。

短時間であっても、定期的に人と繋がることが大事です。


まとめ

人と会わない生活が続くと、

  • 筋力が落ちる
  • 活動量が減る
  • 脳の働きが鈍る

という変化が少しずつ起こります。

しかし、少しの交流・外出・会話を取り入れるだけで、体力・認知機能・生活リズムが大きく変わります。

「今日、誰と話そう?」

この小さな一歩が、未来の自立した生活を支える力になります。


次回予告

次回は「運動 × 睡眠」──寝る前の3分ストレッチが不眠を改善する理由をお届けします。

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