「よく噛む人はボケにくい」──噛む力が“脳の若さ”を守る科学

口の健康

「しっかり噛むことが大事」とは聞くものの、“なぜ噛むと脳に良いのか?”は案外知られていません。

実は、噛むという行為は脳への刺激としては運動と同じくらい重要と言われるほど、私たちの脳を活性化させています。

今日は、

  • なぜ噛む力が認知症予防につながるのか
  • 歯が減ってもできる“脳を守る口の使い方”
  • 今日から5分でできるトレーニング

をお届けします。


1. 「噛む」だけで脳の血流が大幅アップ

噛むと、あごの筋肉が働き、その刺激が脳にダイレクトに伝わります。

研究では、ガムを噛むだけで前頭前野の血流が増えることが確認されています。

前頭前野は、

  • 判断力
  • 注意力
  • 感情コントロール
  • 記憶

をつかさどる“人間らしさ”の中心です。

福老所長
福老所長

噛むことは ”脳のフィットネス”と言えるでしょう。


2. 歯が少ない人ほど認知症リスクが上がる

調査では、歯の本数が少ない人ほど認知症の発症率が高い(約1.9倍)ことがわかっています。

その理由は3つ。

  • 噛む刺激が脳に届かない → 脳血流が低下しやすい。
  • 柔らかい食事に偏り、栄養不足になりやすい → 特にたんぱく質不足は脳にも悪影響。
  • 歯が痛い・合わないと”食べるのが面倒”になり、活動量が減る → 活動性低下は認知症・フレイルリスクそのもの。

歯の本数は「口の健康」だけでなく脳の健康のバロメーターでもあります。


3. 歯が少なくても脳を守れる!“噛む刺激”を取り戻す方法

「歯がもう少ないから遅い?」そんなことはありません。

噛む刺激は“代替”できます。

① 入れ歯の調整を最優先に

合わない入れ歯は噛む回数を激減させます。

歯科での微調整だけでも“噛む力が一気に回復”することがあります。

② 噛みごたえのある食品を“少量だけ”増やす

例:

  • きんぴら
  • 根菜の煮物
  • りんごのスライス
  • 厚揚げ

といえども、無理に硬いものは不要です。

「少し噛む回数が増える」食品がベストです。

③ ガム(シュガーレス)は簡単で効果大

ガムは、嚙む回数が増え、脳への刺激が増加します。

家では食事、外ではガムで噛む機会を日常的に作れます。


4. 5分でできる“噛む力UPトレーニング”

今日からできる口の体操を3つだけ紹介します。

① あいうべ体操

「あ」「い」「う」と大きく口を動かし、「べ」と舌を大きく突き出します。

→ 口周りの筋肉が刺激され、噛む力の土台が強くなります。

② ほっぺ膨らまし体操

右のほっぺに空気を入れて5秒、次に左で5秒、それぞれ大きく頬を膨らまします。

→ 噛む筋肉(咬筋・側頭筋)の活性化が期待できます。

③ 舌回し(歯の外側をなぞる)

右回し10回、左回し10回を目安に、舌を大きく口の中でなぞります。

→ 飲み込み・発音にも良い影響があります。

わずか5分でも、口の筋肉が目に見えて使いやすくなります。


まとめ

噛む力は「食べるため」だけではなく、脳を守るための最強の道具です。

  • よく噛む → 脳血流アップ
  • 歯を保つ → 認知症リスクを下げる
  • 口を動かす → 表情・発音・飲み込みが良くなる

どれも介護予防に直結します。

今日の5分を「噛む時間」に使うだけで、未来の自立が守られます。

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次回予告

次回は「心 × 身体」──ストレスが“歩行速度”を遅くする理由と対策を予定しています。

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