血圧と介護予防──“上が140”をどう考える?

生活習慣病・疾病別対策

「最近、血圧が少し高いけど元気だから大丈夫」と思っていませんか?

実はその油断が、脳・心臓・筋肉・そして介護リスクにまで影響しているかもしれません。

今日は、「血圧」と「介護予防」の関係を、最新の研究を用いてわかりやすくお話しします。


“上が140”は本当に高いの?

一般的に、診察室での血圧が

  • 上(収縮期血圧):140mmHg以上
  • 下(拡張期血圧):90mmHg以上

だと高血圧と診断されます。

日本高血圧学会のガイドライン(2025年)によると、
全年齢共通で“130/80mHg未満(診察室で測定)”を目標にするのが望ましいとされています。

つまり、“上が140”という数字は、生活改善で整えるべきサインと考えるのが適切です。


高血圧が介護リスクを高める理由

血圧が高い状態が続くと、

  • 脳の血管が硬くなる(脳血管障害)
  • 心臓への負担が増える(心不全・不整脈)
  • 腎臓機能が低下する

これらが重なると、フレイル(虚弱)や転倒リスクが上昇します。

東京医科歯科大学の研究(2022年)では、血圧が不安定な高齢者は、歩行スピードが遅くなり、認知機能も低下しやすい傾向が報告されています。

つまり、高血圧は「血管の病気」だけでなく、体の衰えを早めるサインでもあるのです。


下げすぎにも注意!

「血圧は低ければ低いほどいい」と思われがちですが、実は下がりすぎると転倒や倦怠感の原因になることも。

WHOの世界基準では”上が100以下”もしくは”下が60以下”の場合を低血圧と定めています。

特に、

  • 立ち上がるとフラッとする
  • 夕方になるとだるい
  • 頭が重い

といった症状がある場合、“下げすぎ”のサインかもしれません。

適切なのは「血圧を正常に保つバランス」です。

数字よりも、“安定しているか”を重視しましょう。


血圧を安定させる3つの生活習慣

🧂塩分を「1日6g以下」に

味噌汁1杯=約1gの塩分が含まれています。

「減塩みそ」「だしの旨味」を活かすだけで、無理なく減らせます。

🚶‍♂️有酸素運動を週3回

ウォーキング・水中歩行・軽い体操などを週3〜4回(1回20分)続けると、血管が柔らかくなり、自然に血圧が安定します。

💤睡眠とストレスケア

睡眠不足やストレスは交感神経を刺激し、血圧を上げます。

寝る前の深呼吸やストレッチ、5分の瞑想でも十分効果的です。


血圧と“体の柔らかさ”の関係

近年の研究では、柔軟性の低下が血圧上昇と関連することが分かっています。

つまり、ストレッチやヨガの習慣がある人は、血圧も安定しやすいということです。

1日3分、太もも裏(ハムストリングス)や背中を伸ばすだけでも、血管のしなやかさが変わります。


まとめ

「上が140」は、焦る必要はありませんが、放置はできません

生活習慣を整えれば、薬に頼らずコントロールできることも多いです。

血圧を「数字」ではなく「体の調子」として見ることが、介護予防への第一歩になります。

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次回予告

次回は、「筋肉は貯金できる」──“貯筋”が未来の自立を守る理由をテーマに、筋肉量の貯め方と介護予防の新常識を紹介します。

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